毎日のように話題にあがるAIサービスですが、「新しいサービスが多すぎてついていけない」という人も多いのではないでしょうか?
この記事では「無料で使えるAI画像生成サービス」についてまとめました。
無料で利用できる機能と、それぞれのサービスでどんな画像が生成できるかを中心に紹介します。
※2023年2月時点の情報をもとに執筆しています。
無料で利用できるAI画像生成サービス比較表
今回、画像生成したサービスは以下の5つです。
- Stable Diffusion
- DALL·E 2
- Midjourney
- starryai
- Dream by WOMBO
それぞれのサービスごとに無料でできる機能は以下の表のとおりです。
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AI画像生成サービスで作られる画像
それぞれのAI画像生成サービスで、3種類の画像を作ってみます。
1.Photo of people coding in a cafe(カフェでコーディングしている人の写真)
2.Photo of Japanese people coding in a cafe(カフェでコーディングしている日本人の写真)
3.Clipart of a gorilla eating a banana(バナナを食べているゴリラのイラスト)
生成された画像をみながら、それぞれのサービスの特徴をみていきましょう。
Stable Diffusion
AI画像生成サービスの火付け役のひとつ「Stable Diffusion」です。現時点ではすべての機能を無料で利用できるという点が革命的です。
カフェでコーディングしている人の写真
まずは「カフェでコーディングしている人の写真」を作ってみましょう。
まさしくイメージしていたような画像です。AIが作ったとは思えない自然な写真が作られました。
カフェでコーディングしている日本人の写真
顔が鮮明ではないのが気になりますが、アジア人の写真ができました。すごいです。
バナナを食べているゴリラ
バラエティに富んだゴリラのイラストが作られました。もう一度「Generate image」をクリックすると違う画像が生成されるので、好みの画像が生成されるよう入力ワードを調整しながら試すとよいでしょう。
DALL·E 2
DALL·E 2は完全無料ではないものの、会員登録時に50クレジットが付与され、さらに毎月15クレジットが付与されます(1クレジットで1回画像生成をリクエストできます)。
個人利用などであれば無料で付与されるクレジットで十分対応できそうです。
カフェでコーディングしている人の写真
こちらもイメージどおりの画像が生成されました。
カフェでコーディングしている日本人の写真
後ろ姿が中心ですが自然ですね。Stable Diffusionのように顔をぼかしている違和感はないです。
バナナを食べているゴリラ
Stable Diffusionのような多様性はないですが、イメージ通りのゴリラの画像が生成されました。
Midjourney
Midjourneyは、チャットサービスDiscordの上で画像生成するという点が特徴です。
他のユーザーのいるなかで以下のようにコマンドを打って、画像生成をリクエストします。
料金はフリープランがありますが、Fast GPU Timeが24分と限られています。
有料プラン(ベーシックプラン)にすると、Fast GPU Timeが月3.3時間に増え、他のユーザーがいるチャンネルではなく、ダイレクトメッセージ上で生成できるようになります。
プランの詳細は以下をご覧ください。
カフェでコーディングしている人の写真
映画の中のワンシーンのような、クオリティの高い画像が生成されました。
カフェでコーディングしている日本人の写真
どの写真も人の密度がすごいですが、クオリティの高い画像です。
バナナを食べているゴリラ
クリエイターが描いたようなおしゃれなゴリラの画像が生成されました。
MidjourneyはStable DiffusionやDALL·E 2とやや画像やイラストのタッチが違い、洗練された画像が生成されます。
starryai
starryaiで画像を生成するにはクレジットが必要です。無料で毎日5クレジットも付与されるので、多くの方が無料範囲内で利用できるのではないでしょうか?
それ以上、クレジットが必要な方は、クレジット数に応じて以下の料金で購入することもできます。
starryaiは事前に生成される画像のスタイルを指定します。
カフェでコーディングしている人の写真
スタイルを「Degital Printing」に指定して画像を生成しました。
思っていた画像とは異なりますが、味のあるイラストが生成されました。
スタイルを「Watercolor」にしてみました。
水彩画タッチのテイストの画像が生成されました。
全く同じワードで生成しても全く違うテイストの画像が生成されるのが面白いです。
カフェでコーディングしている日本人の写真
日本人の写真を「Degital Printing」に指定して画像を生成しました。
昭和感がありますが、日本人っぽいイラストができました。
バナナを食べているゴリラ
スタイルを「Storybook Illustration」にして画像を生成しました。
スタイルを「Victo Ngai」にして画像を生成しました。
スタイルを変えると全く違う画像が生成されるので、楽しくなってついクレジットを消費してしまいます。クレジットの使いすぎにご注意を。
Dream by WOMBO
Dream by WOMBOは機能制限はありますが無料で利用できます。
無料プランでは一度に一枚の画像しか生成されませんが有料プランでは4枚同時に生成され、選択できるスタイルも増えます。
プラン詳細は以下をご覧ください。
カフェでコーディングしている人の写真
starryaiと同じようにスタイルを選択します。まずはRealistic v2で生成します。
イメージ通りの画像が生成されました。Dream by WOMBOは縦型の画像が生成されるのが特徴です。
スタイルを変えます。左が「Ghibli」、右が「Dark Fantasy」です。
個性的な画像が生成されました。右のDark Fantasyは特徴を捉えているように感じます。
カフェでコーディングしている日本人の写真
日本人の画像を「Realistic v2」のスタイルで作ります。
Stable Diffusionと同じように顔がやや曖昧です。マスクをしているという点が日本人らしいです。
バナナを食べているゴリラ
左が「Comic」右が「Bad Trip」のスタイルを適用した画像です。
Bad Tripのスタイルで特にインパクトがある画像ができました。
以上、5つのAI画像生成サービスを使って画像を作りました。
サービスによって生成される画像のテイストが異なるので、作りたい画像によってサービスを使い分けましょう。
入力キーワードやスタイルを少し変えるだけでも全く違った画像が生成できるので、一度触って体感してみると面白いと思います。
さとゆずSATOYUZU
株式会社キャスターで、採用支援事業「CASTER BIZ 採用」のWebマーケティングと『Alternative Work』の運営を担当しています。私生活ではECサイトの運営など。週3日働き、他の日は好きなことをやっています。3歳の娘に翻弄される日々を送っています。