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2024年問題が騒がれている物流業界ですが、実際に荷物が届かなくなったと感じる人は少ないのではないでしょうか。
2024年問題というのは、物流業界で働くドライバーなどを対象に、労働時間の上限規制が強化され、それによって人手不足が深刻化し、物流に影響が出ると言われていた問題です。
先日のNHKでこのような記事がありました。
参照記事:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250407/k10014770561000.html
記事によると2024年問題で言われていたモノが届かなくなるような現象はあまり起きていないようです。しかし、実は問題は解決したわけではなく、規制を守らないといけないけど、守らないことでなんとか回しているという状態のようです。
しかし、これは永遠に続きません。当たり前ですが、年齢が高くなれば体力的な衰えもありますし、無限に働くことができません。
そして物流が減ることもないでしょう。そう考えるとじわりじわりと影響が出てくると思いますが、根本的に問題を解決するには、自動運転やロボットの導入、物流領域でのライドシェアなど働き方の改革以外の手段はないのではないかと思います。
とにかく人を増やしてなんとかしよう、働く時間を増やしてなんとかしようというのは今後人口が減る中では成立しなくなります。会社を経営する人からすると対岸の火事ではなく、いかに「人を増やさずに」会社を成長させていくのかを考えることが重要なポイントになりそうです。
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※この記事は、2025年4月時点の情報をもとに執筆しております。

石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA
働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。
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