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先日3/8は国際女性デーで多くのイベントが実施されました。
その中でも女性管理職や管理職を目指す人を集めたイベントもありました。
参照記事:https://www.fnn.jp/articles/-/839850
日本政府は女性管理職比率30%を掲げ、産業界に要望しています。各社はさまざまな取り組みを実施していますが、なかなか成果が出ている会社は多くありません。
その一端として「女性は管理職になりたがらない」という声があります。確かにアンケートなどをとると、女性の方が管理職になりたがらない傾向が出るようですが、実は、男性が管理職になりたがらないのと全く違う背景や理由からそう答えていることが最近ではわかってきています。
例えば、インポスター症候群という言葉です。これは自分の本来の実力を自分で過小評価してしまうものですが、女性に多く発生すると言われています。
それ以外でも、男女による性差はさまざまな分野で発見されています。例えば、求人票に応募する際に、男性は必要要件の約60%が満たされていれば応募するのに対して、女性は100%近く満たさないと応募しないという研究結果も存在します。
また学校での文理選択や、進路を決める際に女性比率が多いかどうかが決定要因として、強く働いていることも研究によって知られています。
つまり、女性の方が男性よりも「周囲の環境」に強く反応するということであり、女性の管理職を増やすには、女性の管理職が増えている環境が必要、ということでもあります。
会社としてはこういった性差を理解し、それぞれに合わせた打診の仕方、管理職候補の人たちに対しての接し方などを男女で変える、ということが重要になってきます。
女性管理職が増えないのは、皆に対して同じようなコミュニケーションやアサインメントでよかった今までのやり方が通用しなくなっていることの表れかもしれません。
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※この記事は、2025年3月時点の情報をもとに執筆しております。

石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA
働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。
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