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データをみるときのコツは「逆因果」を疑え

2025/04/02 Wednesday
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今週、 Alternative Work Lab所長・石倉が気になった記事をメルマガからピックアップしてお届け。

先日、Xでこのようなツイートがありました。
https://x.com/chat_n01r/status/1901970911378776468?s=46&t=eybOArVKgYR3URUwvWe03Q

鉄緑会とは、主に東大進学を目的とした進学塾であり、東京大学入学者のうち、それなりの割合が鉄緑会出身ということでも時折話題に上がる塾です。

今回は鉄緑会についてではなく、このようなデータを見たときに「どう考えるか?」で仕事の質が変わるというお話です。

このツイートのデータを見たとき、「鉄緑会はすごい!」と単純に感じる人がいたらかなり要注意です。なぜなら、このデータからでは鉄緑会がすごいのか?鉄緑会に行くような子は優秀なだけなのか?の判断がつきません。後者の場合は「逆因果」、つまりすごい子が鉄緑会に行ってるので合格実績が高いだけ、という結論になります。

その場合、みなさんが塾のビジネスをやろうとしたときに「鉄緑会のカリキュラムを真似したら成功する」と思って、その通りにやってしまうかもしれません。しかし、それでうまくいくのは「鉄緑会に通ったら合格した」という因果関係が成立する場合のみです。

もし、後者のように「すごい子が鉄緑会に行っていただけ」の場合、事業成功のポイントはすごい子を集める、になります。明らかに事業戦略が変わりますよね。

どちらの事業戦略をとるかで結果が変わるのは当たり前ですが、間違えた戦略をとって成功することは難しくなってしまいます。

みなさんは事業をするときに、データなどを見て判断することも多いと思います。しかし、データを正しく解釈する力がないと、データによって誤った答えを導いてしまう可能性がある、よい事例なのではないかと思います。

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※この記事は、2025年4月時点の情報をもとに執筆しております。

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石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA

働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。

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