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オンラインが当たり前の”ネイティブ世代”が生まれてきている

2024/07/10 Wednesday
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全国学力テストが2027年度から紙が廃止され、オンライン化するとのニュースがありました。

参照記事:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240709/k10014505661000.html

いまは仕事をしていてもクラウドツールなどを使い、オンラインでやり取りすることは当たり前になってきています。それに比べ、学校現場は遅れている印象がある人もいるかもしれません。

確かに地域や学校によっては、まだまだ紙文化も強く、オンライン化が遅れていることも確かです。しかし、おそらくこの状況はあと数年で解消されていくのではないかと思います。

この4月からDXハイスクールといって、デジタル教育に力を入れる学校への補助制度が始まり、全国で約1000校が参加しています。全国に高校は約4700あるのでざっと20%以上は、デジタル教育を強化していくということになります。

さらに都内の私立女子校などでは、授業でディスカッションする際にPCを持ち込み、AIやgoogleを使って調べ、それをGoogleスライドで資料化して発表する、などが当たり前になっている学校も多数あります。

むしろこのように当たり前にクラウドツールを使って学ぶことを、自然とやってきた人たちがこれから社会に出てくるわけです。その学生たちが社会に出た時に、実は会社のほうがアナログという状態であるという可能性は否めません。

だからこそ「教育現場は遅れてる」と抽象的に捉えず、オンライン・デジタルで学びやコミュニケーションに自然に慣れた、ネイティブな新人が入ってくる数年後までに、会社としては学校よりもさらに整えた環境を準備しておかない、ということだと思います。

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※この記事は、2024年7月時点の情報をもとに執筆しております。

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石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA

働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。

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