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先日「コロナ禍を経て、人とのつながりに関する意識調査」に関するニュースが出ていました。
参照記事:https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2024/01/240104-1
コロナ禍で数年間は基本的に人と会うことが制限されていたのもあり、マインドとしてもたくさんの人と会うことに消極的になってる人も多いかもしれません。
そして、新しいつながりを得るための行動が習慣からなくなってしまった人もいるのだと思います。
やはりコロナ前に比べ、どの街でも人手は減ったような印象もありますし、いくつかデータを見てもコロナ禍前に比べて飲食店などの顧客は戻りきっていません。
つまり、以前よりも意識しないと外に出て、人と新しくつながることが難しくなっているということです。
また一方、この調査結果で面白いのは「つながりはほしいけれど、めんどくさいとも思っている。本音を言えば、つながりをたくさん作るのはめんどくさいけれど、質の良い関係を築ける人やコミュニティなら増やしたい」というのが読み解けることです。
ハーバードが80年近くやってる有名な幸福に関する研究でも、人生の幸福度が高い人は、質の高い人間関係を持ってる人であると言われています。
それは、仕事以外でつながりや、いくつかの所属先やコミュニティがあることで、バランスがとれるからだと思います。複数のコミュニティに属しているというのは、ある意味ひとつの所属先に依存しない、ということでもあり、これからの時代の「自立」というのは、複数の依存先があるということを意味するのではないかと思います。
また私自身が大学院に行ってて感じるのは、自分がアウェイになる環境に意識的に身を置くのも重要だということです。
特に年齢を重ねると、同じような属性の人たちばかりと話すことが多いので、自分と違う属性の人とつながることで、新しい視点を得たり、考え方に触れることは仕事にもよい影響があります。
そういった意味でも、どれだけ意識して「仕事外」で「アウェイ」の場を作れるかで、日々の仕事や人生の充実度は変わるのではないかと思います。
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※この記事は、2024年1月時点の情報をもとに執筆しております。
石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA
働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。