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週休3日制はいいことだらけ!?

2024/09/11 Wednesday
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先日、イギリスで週休3日制の法案提出が検討されていると発表されました。
参照記事:https://www.fnn.jp/articles/-/756456?display=full

今回の法案では、1週間の労働時間を変えずに、1日の労働時間を増やすことで、週休3日制の実現を目指しているようです。

また、退勤後や休暇中の連絡を断つ「つながらない権利」についても、法案に盛り込まれるようです。

この法案の狙いは、従業員のストレス緩和、多く休むことで健康管理のしやすさにつなげること。確かに休みが多いことでリフレッシュしやすくなるので、健康維持がしやすくなる効果はありそうです。

一方で、1日あたりの労働時間が長くなるため、終業してから次に働き始めるまで一定時間をあける「勤務間インターバル」の実現が難しくなる可能性があります。そうなると、健康に悪影響があると予想され、どうやって週あたりの労働時間のバランスをとるのかはこれからの課題でしょう。

またもうひとつの課題として、格差の拡大があげられます。1日あたりたくさん働くことができない人からすると、休みが増えるだけになり収入減につながりかねません。

例えば、子育て中で時短で働く方などです。そういった格差を生み出さず、かつ必要以上の長時間労働にならずに休みを増やすことは、より一層、経営側の工夫が求められることは間違いないでしょう。

またこの流れは世界中で広がる可能性もありますので、イギリスでの結果を注意深くみていきたいと思います。

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※この記事は、2024年9月時点の情報をもとに執筆しております。

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石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA

働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。

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